MESSAGE

デザインで佐賀県を

見つめ直し、

新たな光の当て方を

見つける。

今から20年以上も前になるだろうか。私は、行政の施策は皆を幸せにする仕掛けだから、デザインの力を最大限に発揮できれば鋭く輝く地域ができるのではないかと考えていた。
デザイナーと呼ばれる人たちが持っている表現技術、そして「物事の本質を的確に捉える鋭い視点」や「課題解決力」に注目していたのだ。
そういったデザイン視点を取り入れることで、そして行政職員そのものもデザイン視点を身につければ素晴らしいアイデアやプランが生まれるはずだ、と。

私が考えるデザインの領域というのは、ポスターやパッケージなどの表現物に留まるものではない。コンセプトメイクや具体的な解決策の提案、そして誰もが心地よく関われる場づくりまで含め、ひとつの事業に「一貫した軸を通すこと」にあると考えている。
そうすることで事業そのものが息づき、県民の想いも反映され、気持ちの込もった施策になっていく。「さがデザイン」は、そんな私の考えが具現化された佐賀県独自の取り組み。
県の職員とクリエイターが協働することでミッションとコンセプトを明確にし、デザインの力で佐賀県全体をより良くしていく。

これまでにも多くの実績を残してきたと自負しているが、これからもクリエイターと共にこの地の潜在的な魅力をさらに掘り起こし、佐賀県の新しい輝かせ方を見つけていきたいと思う。

佐賀県知事

山口祥義